Photo/Saori Kojima Text/Ayako Futatsuya
浦安駅を出て、やなぎ通りを新浦安方面へ10分ほど。猫実3丁目の交差点の角にある「ベアーズキッチン」の店先に、“氷”の旗が揺れています。かき氷は夏を連想させる定番ですが、ここでは一年中天然氷の絶品かき氷をいただけます。
常時15種類ほど提供されているかき氷メニューの中でも一番人気の「つみたて生苺&練乳」を注文すると、看板娘のひなちゃんが透き通った美しい氷を取り出しました。シャリシャリと氷が削れていく音が心地よく響きます。白い山にトロトロのイチゴソースが惜しみなくのせられ、さらにイチゴが山頂に1粒。ほんのりキャラメル色をした練乳がかけられたら完成です。
スプーンでひと口分すくってみると、思った以上にふわふわの感触。口に入れたら、優しくシュッと溶けていきました。このふわふわの秘訣は、こまめにメンテナンスしている刃でかんなのように削っているからなんだそう。そして、氷を食べているのに、不思議と体は冷えすぎないのです。
甘ずっぱいイチゴソースは、果実と砂糖だけを使って火を入れずに作られているので、自然の甘みと香りを楽しめます。牛乳と砂糖を5~6時間煮詰めて毎日手作りしている練乳は、濃厚な味わいに仕上がっています。人工甘味料は一切使わず、とにかくこだわり抜いているベアーズキッチンのかき氷。感覚としてはケーキに近いスイーツで、昔食べていたかき氷とはまったくの別物という印象です。
「オーナーが、夏になったら天然水のかき氷を出したいと言ったことが始まりです」と話すのは、スタッフの水嶋さん。毎年冬には、氷の仕入れ先である八ヶ岳の天然氷の蔵元まで氷作りの手伝いに出かけたり、勉強のために日頃からスタッフと都内のかき氷店へ食べに行ったりと、かき氷にかける想いは人一倍。「かき氷は日本の文化。シンプルにおいしい氷と、おいしいフルーツと、おいしいミルクで作ることを貫きたいです。
期間限定で奄美大島のパッションフルーツも登場。新しいメニューは常に考えているそうですが、これ以上はまだヒミツ。どんなかき氷に出会えるかは、訪れたときのお楽しみです。
※記事内容は2017年6月時点のものです
住所 | 〒279-0002 千葉県浦安市北栄4-21-9 MAP |
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電話 | 047-314-8815 |
営業時間 | 11:30~21:00(L.O.20:30)、日曜・祝日~20:00(L.O.19:30) |
定休日 | 水曜 |
その他 | アクセス/東京メトロ東西線「浦安駅」徒歩約10分
メニュー/つみたて生苺&練乳900円(税別)上にのったイチゴは旬の時季だけ提供。それ以外の時季はシロップのみ。手造り練乳700円(税別) |