水色と白のかわいいキッチンカー「らうめん なな」。ランチ難民にならないよう、周辺に食事をする所が少ない場所に出向き、この日は臨海町にある信濃運輸の前で販売。極細のちぢれ麺に鶏がらと野菜で取ったスープがよくからみ、シャキシャキの生の小松菜も格別です。店主の遠藤さんにキッチンカーを始めたきっかけを聞きました。
「会社が東葛西小学校の前にあり、地域の人たちと交流できる駄菓子屋みたいなことをやりたいと思っていたんです。すでに移動販売のポップコーン店『ジェリーズポップコーンほわいとすまいる店』をやっていましたが、ラーメンが好きなこともあり、会社の前にも停められるキッチンカーでラーメン屋をやろうと。区内や行徳街道のラーメンを食べ歩きして参考にしつつ、江戸川区の名産である小松菜など、自分がおいしいと思うものを取り入れました」
江戸川区や江東区、浦安で活動している江戸川区移動販売団体の代表でもある遠藤さん。地域を盛り上げたいとバインミー、ベビーカステラ、ケバブなどを提供する地元の仲間と一緒に2023年に団体を設立。区の郵便局内に社員食堂がなくなったことをきっかけに、食堂にお弁当を運んだり、食事をする所が少ないターミナルなどで販売したり、休日はイベントや「えどりく」で開催するサッカーやラグビーの試合にキッチンカーで登場。12月実施の「えどイン・フェス」では、インド人コミュニティとその橋渡しをする人たちと連携して文化交流を図ったり、江戸川区の南北をつなげるために小岩のお店にも出店してもらったり、できたての小松菜料理を提供するなど、江戸川区の活性化に尽力しています。
「日頃お店をやっている人や、平日はパートをして、休日にキッチンカーをする人など、みんなさまざまな経歴で、いい人ばかり。お互い困っているときに助け合いながら活動しています。2024年4月からは清新町こども食堂も行っていて、仕事終わりに手伝いに来てくれたり、地元農家から小松菜を分けてもらったりと、皆さんの協力があって運営できています。また2024年9月には防災キッチンカーとして、江戸川区と災害時協力協定を結びました。アルファ米、タンク、ソーラーパネル、折り畳み簡易トイレなど、防災時に役立つものを装備。災害時には支援物資の運搬支援や炊き出しの応援をしていきます」
地元のためにいろいろな活動に奮闘している遠藤さん。サイトで出店情報を確認して、ぜひ味わいに行きましょう。
その他 | 団体に登録しているキッチンカーの出店情報は各サイトで確認してください
【ジェリーズポップコーンほわいとすまいる店&らうめん なな】 https://jerryswhite.jimdofree.com/ 【江戸川区移動販売団体】 https://edogawakuidouhanbaidantai.crayonsite.net/ |
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