ひと粒約2㎜のとても小さなグラスビーズ。それら一つひとつに糸を通し、つなげ、生み出される「akiko tamai」のアクセサリーは、まるで砂糖菓子のような色合いと繊細さ。シンプルながらデザイン性があり、見ているだけで幸せな気分にさせる魅力があります。
庄野章子さんとビーズの出会いを聞いてみると「暇つぶしですかね。手に入りやすいし、作業スペースもとらないので」と意外な答えが。大学で建築を、その後メディアアートを学んだものの、進路に悩み実家で暮らしていた頃、近所の手芸屋で偶然目に入ったのがビーズでした。
そんななにげない出会いから一転、小さなビーズの可能性に魅せられ、どんどんのめり込んでいったそう。
「試行錯誤し、やり尽くしたなと思っても、ステッチの仕方を少し変えただけで、こんなふうになるんだ!と新たな発見があるんです。できることが山のようにある、まだまだビーズを活かし切れていないという思いで、作り続けています」と、今ではライフワークとなったビーズアクセサリー作りについて語ります。
お子さんの誕生を機に一時、制作をお休みしたそうですが、旦那様の地元である浦安に住まいを移し、お子さんの就園をきっかけに作家活動を再開。
「子育てと両立する中で〝本当に自分がいいと思えるもの〟を突き詰めて作るようになったと思います。また、浦安に来て人のつながりに助けられていますね。意外なところでお仕事につながる出会いがあったりして、魚屋さんのイベントに立たせてもらったことも。また、ママ友や近所の作家さん、お店の方など、仕事のことから子育て、更年期の悩みまで気軽に話せる仲間が近くにできたこと、そこに行けば誰かに会える、そういう場所ができたことが、制作を続けるうえで大きな支えになっています」
作品は展示会や取扱店で購入できます。
「本当に気に入ったものを身に着けてほしいので、色、形のサンプルを用意し、カスタムオーダーもお受けしています。なかには、3時間悩んでセレクトされる方も。さまざまなオーダーをいただきますが、新しい作品を生み出すきっかけになっているので、とてもやりがいがあります」と章子さん。
身に着けると、少し背筋が伸び、ひと駅多く歩きたくなる。そんな日常の気分を上げてくれるアクセサリーは、一見、バラバラのように思える、経験や人との縁を一つひとつ大切につないできた章子さんだからこそ作り出せるぬくもりにあふれています。
URL | https://www.instagram.com/akiko.tamai_beads?igsh=Z2QwcWdzN2g3NDVy |
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