町と人をつなぐコミュニケーションサイト

1982年に北栄でスタートした後移転して、20数年前から今のフラワー通りで営業しています。

訪れたときは企画展の合間ということで、什器だけが置かれた空間が広がっていました。

「始めた頃から使っている机もありますよ。月日を重ねてアンティークになりましたね(笑)。個展の時にはこのシンプルな空間を、作家みずから自分の世界観に合わせて、レイアウトしたり、照明を変えるなどして作品の展示をしてもらっています。オープン当初は、工芸品や手作り品などの販売は、デパートのギャラリーや手作り展、郊外のクラフトフェアなどしかなくて、常に展示販売できるように、このギャラリーを作りました。染織りもの、陶芸、造形、布小物、アクセサリーや絵画などのあらゆる分野の作品を展示できる空間にと考えました。そんな想いの中、１度だけ地域情報紙に作品募集を載せてもらうと思いのほかたくさんの方々との出会いがありました。また機会を見つけて足を運び、さまざまなジャンルで創作されている方々との出会いもあり、作品を通してお人柄も垣間見え、交流が生まれ、作品を取り扱うこともできるように。また、多くのお客さまに支えられながらの歩みでもありました。テーマを決めた企画展では、思いがけない個々の作品たちが生まれてきて。個展のできる作家も増え、それぞれの創作と技術の向上にも触れることができ、成長されていく様子も直に伝わってくるのが楽しみのひとつにもなっています。どんぐりころころとしては、そのお手伝いができるのも役目だと思っています」

企画展の合間には龍木さん自身でテーマを決めて、今まで出会ってきた作品たちも好きなように展示して販売しているそう。

「足を運んでいただき作品を直接見て触れてほしいです。手にすることで感じるものがありますよね。最初は地方の作家が多かったですが、ここ10年ほどで、地元つながりの作家も増えてきました。個人商店が減る中で、町の景観も変わってきていますが、幼い頃にお母さまと一緒に来てくれていた子たちが成人となり魅力ある店を作ったり、さまざまな活動をしている姿を見ると心に響きます。浦安元町フラワー通りは、漁師町だった頃のにぎわいと歴史を感じる通りでもあります。作品展示を試みたいという方はお声がけください」